私の傍に来て、頭に手を置く。
よく…悠貴が付き合う前にやってくれた。
「…俺さ、お前が幼馴染みで良かった。俺のこと、何でもわかってくれてるヤツがお前で良かった。」
胸に、熱いものが込み上げる。
こんなこと、今まで生きてきて言われたことなんてなかった。
「…お前さ、昔の将来の夢って覚えてるか?」
「…忘れる訳ない…」
うん。忘れたら、幼馴染み失格。
いつだって、大輔と一緒にいて大輔のことばっか考えてた。
すると大輔がニッと悲しく笑う。
「…みうね、大きくなったら…だいすけのおよめさんになるの…」
小さい頃の私の真似をしてた。
すると目がじわっと熱くなって、涙が溢れてくる。

