「…何笑ってんの?」 「あっ……」 彼の低い声で、一瞬にして 私に恐怖が襲った。 「なーんてね。大丈夫?あんな派手に階段から落ちる人初めてみた」 彼は、さっと立ち上がり、 笑顔で手をさしだす。 (私をからかったの…?) 「う…うん、大丈夫。」 そう言って彼のさしだした手をかりて、 立ち上がった。 (わっ……!) 顔が近い… 思わず顔を下に向ける。 心臓がバクバクいってる… 赤面な私をよそに、 にこにこして私を見ている。 これが……… 恋って言うんですか…?