なにより大切な人








「ただいまーー」





玄関には秋の靴と女の人の靴




「これって…瞳の靴?」




奥へ進むと秋の部屋から声がする






もう、私大好き!!



やら



めっちゃ…可愛いんだけど!



やら





「こんなの…聞いてられないよ…」






梨衣菜は?



隣から聞こえた




私のこと?





あぁ…あいつ?すきじゃないんじゃない?







「もう、なんなの!!」





秋の部屋のドアの前でしゃがんだ





「私1人でバカみたいじゃん」