「風引くぞ」
私のカバンを持ってくれた
私の肩にブレザーを掛けてくれた
振り向くと……………
「秋…」
「帰るぞ」
「恥ずかしいよ…」
「ってかお前まだ気がついてねーのかよ…」
「なにが?」
「俺の制服見てみろ?」
グレーのズボン…
水色のワイシャツ
水色のネクタイ
紺色のブレザー
「私の学校…一緒の学校…」
「えっ!!!!!!」
「俺は気づいてたけどな…朝から」
「言ってよ…」
「まっ、いーじゃん?」
「ってかさ…今の彼氏さん?」
「振られたけどね…」
「ふーん…」
「新しい恋始めよっと…」
「しばらくいんじゃない?まだあいつのこと好きなんだろ?」
「えっ?うっうん。まぁーね.」
「無理してやんなくてもいんじゃない?苦しいだけじゃん」
「確かにね…」
「なんなら俺が彼氏になってやってもいいよ?」
「この状態でよく言えるね」

