「梨衣菜…」


「えっ?」





「大事な話なんだけど…」




「なに?」




「あのさ…」





影山先輩は止まってしまった







「俺とさ………。」













「別れて欲しいって?」





「えっ?」





「私と別れて欲しいんでしょ?」






影山先輩は黙ってしまった







「だって影山先輩いつも隣には私以外の女の子ばかりでさ…私が誘った時はいつも断るじゃん?分かってたよ…私」







「ごめんな……でも俺と別れて」







「一様理由を聞かせて?私好きだったからさ…」








「他に好きな子が出来たとかそう言うんじゃないんだ……でも、俺高3じゃん。俺には昔からの夢があるし…それを実現させたいんだ。」






「…そっか」






「聞いてくれ…俺は梨衣菜のことが好きだった…一回は俊哉って呼んで欲しかった…でも、もうだめだな…」







「ねぇ…私がいたら本当に夢って叶わないの?」








「……お前のことばかり考えちゃう。他の奴らに取られたらって…お前が他のやつのことが好きになったらって…」








思わず影山先輩を抱きしめてしまった







「しゅっ…俊哉。私のそばにいて…ください…ずっと…ずっと」







「梨衣菜…」



影山先輩は私から離れた






「ありがとな。でも俺といたら軽い女だって思われるしな…今が別れるチャンスなのかもな…」







「そんなことないよ…私は好きなの…」




「泣くなよ…」






影山先輩は私の涙を拭いてくれた