キーンコーンカーンコーン
「梨衣菜！帰りドーナツ屋でもいこーよ！！」
「ごめん！影山先輩に呼ばれてるから」
「まぢか…ラブラブしてくださいよ」
ちょっと拗ねたような瞳は手を振って帰った
「梨衣菜」
「あっ、影山先輩…」
「影山先輩っかー…いつになったら俊哉って呼んでくれんだろーな」
影山先輩はぼそっと言う
「えっ？」
「なんでもないよ」
「そっか…」
「じゃっ、帰ろっか」
「うん」
影山先輩は私の手を握ってくれた
影山先輩…私以外の女の子にも気軽に手を繋いでるのかな…
やだな…
私だけをみて欲しい…
でも…こんなこと言えないよ
いつの間にか指が絡み合ってる繋ぎ方になっていて…
