「落ち着くのは本当。
でも他に、他に。しにたかった。怖くてそんなことできないけど。毎日が辛くて。明日なんて来なければいいって思う毎日なの。」
「なぜ、そう思うの?」
「それは…学校が、嫌だから。誰とも話せない。いつも1人なの。存在が無いの。まるで自分がいないみたいに。」
「だから優、君はいつも悲しい瞳をしていたんだね」
「いつも…?」
「うん。いつも。優は気づいてなかったけど僕はいつも見ていたんだ。悲しい瞳をしていると思った。救ってあげたいって思ってた。でも僕は話しかける勇気がなかった。それに…」
「それに?」
「ううん。でもね、優が定期入れ落としたからチャンスだと思った。でも最初はドキドキして何も話せなかった。帰ってからすごく後悔したよ。でもその後少し体調を悪くしてなかなかここに来れなかったんだ」


