中学二年生になり、新しいお洋服を、色違いで買ってもらった。

黒と白の、お洋服。

私は、その時はじめて、みこに反抗した。

色は自分たちで選んでいいと言われた。

私は、どうしても白いお洋服が欲しかった。

でも、みこも白いお洋服が欲しいと言っていた。

どうしても欲しい。

というより、みこに意見を言いたかっただけだろう。

みこに、認めてもらいたかっただけだろう。

「私、白いのがいい。」

「は?」

一瞬、みこが驚いたのがわかった。

「だから、私は白がいいの。」

「アンタに白なんて似合わないよ。あたしが白だから。」

「いつもいつも、お姉ちゃんが選んでるじゃん!たまにはいいでしょ!?」

私は、今までの人生で出したこともないほどの大声を出した。

「うるさいな、あたしが白って言ってるでしょ!?」

「一度くらい私にも選ばせてよっ!」

「うっせーんだよ!」

みこは、私の服を掴んできた。

「おまえごときがふざけたこと言ってんじゃねーよ!!」

そして、私を突き飛ばした。

ガンッ_

「うっ...」

「!?」

どうやら、机の角に頭をぶつけてしまったらしい。

痛い、痛い、痛い。

頭が、割れるように痛い。

みこは、あきらかに動揺している。

出血がひどい。

頭が痛い。

もう、ダメかもしれない_