「まーさか、ねーちゃんが宝石を盗めないなんてね~」
「うるさいわよ、カルラ」
「ふーんだ」
私は弟のカルラをみた。
その顔は、嫌みなほど笑っている。
本当、ムカつく。

「でさ、次の仕事を頼みたいんだけど…いいよね?次は失敗しないでよ?」
「わかってるわよ。そんなこと」
「決行は明日」


その頃、警察側では…

「いや~助かりましたよ!これからもよろしくお願いしますよ」
「ええ」
と、居酒屋で飲み交わしていた。
「次もよろしくお願いしますね」
「ええ」


なんて会話をちっとも知らないシエルでした。