─── なぁ、莉子。 覚えてるか? 俺たちが初めて会った日のことを。 …俺は、覚えてるぜ。 まだ、あどけない表情をしたお前が、泣きそうな顔で立っていた。 その姿に俺は一目惚れしたんだぞ。 ────────────────── 一章*出逢い。