「ということで、姉さんの誕生日会は急遽プロポーズ成功おめでとう会に変更になりまーす!!」
早苗の音頭を皮切りにパーンとクラッカーが弾け、紙吹雪が舞った。
ヒラリと舞っていく紙吹雪を見上げながら、この先にある夢のような未来を想像する。
……さあ。
これからあなたといくつの季節を重ねて生きていこうか。
大好きなあなたが傍にいれば何の変哲のない日常も、すべてが特別に思えてくるの。
「鈴木くん、大好きよ」
「俺も。佐藤さんが大好きだ」
欲張りな愛の獣に私は今日も、明日も、明後日も愛を乞われるのだった。
★おしまい★



