それから数時間して部活は午前だけだったので、練習は終わった。


「んー疲れた。」


大きく背伸びをするレン。


「じゃ、ヒナ先輩。さよなら。」




……ん?


「あの…緋崎…?」


「何?」


大きな目をぱちぱちさせて聞いてくるレン。


「…何って…その…いいの?」


「なにが?」


「なにがって…!!アンタ…」



キス。今日はしなくていいの?
口止め…でしょ…?


そう言いたいのに…周りに人が居る。


「…ここで言えないに決まってるじゃない。」


「俺よくわかんないや。」


なんでそんな寂しそうな顔して言うの?


「ほら、ヒロタカ先輩来たよ。今日はバイバイね。」


「…緋崎…?」


いつもとは違う、大人なレンがそこにいた。―――