「大丈夫か…?」
伊沢先生の声。
「あ…すいません。」
「暑いからな、日射病とか。気をつけないとな。」
「あ、ハイ。」
熱血だけど優しい先生。
「緋崎なー…」
え?レン??
「あ、ハイ…」
「今日はなんだか調子いいな。」
「そうなんですか?」
だっていっつも速いんじゃないの?
「一度だけな、ヒロタカを抜かした事があったんだが…」
ああ。あたしとアヤカが校庭を見てたときかな?
「それ以来なかなか抜かさなくて…
でも、今日は絶好調だな。」
伊沢先生が指を指した先には先頭で走ってるレン。
「速いですね…」
「ああ。緋崎とヒロタカはうちの部活のエースだからな。」
伊沢先生はけらけら笑う。
「へぇー…」

