「…いけないっ…」
見とれてしまった。氷が溶けちゃう。
水道の水じゃ、今の時期暑くてぬるいから…
氷を入れれば冷たいかなーなんて。
どうせするならちゃんとマネージャーらしくしたいし。
10人以上居る男子陸上部。
たくさんのコップに水をくむ。
「終了!!」
伊沢先生の大きな声が響いた。
皆、走るのをやめて歩き出す。
あたしは1人ずつ水の入ったコップを渡してゆく。
「はい。どうぞ。」
「あ、ありがとう。」
照れている子もいれば
「ヒナちゃんがついでくれたなら世界一おいしいよ!!」
なんて笑いをかます人もいる。
そして…
「ヒロー!!…緋崎!!」

