「はあー!?陸上部のマネージャー!?」


真昼間に大きな声。テンションの高いアヤカ。


「声。でかいって。」


あたしはお母さんの作った手作り弁当を食べながら言った。


「あ。ゴメン。んで?なんでそうなるわけ?」


「…知らない。」


「はあ!?人にそこまで言っといて…アンタは…はぁ。」


アヤカの大きな溜息。こっちだって溜息つきたいよ。


「陸上部のマネージャーって事は日に焼けるでしょ、しかもあたししかいないみたいだし…それからー…」


「レンに絡まれちゃうし。」


「そうそう…

ってハイ!?」


アヤカの鋭い視線。うう。痛いなあ……。


「いや。なんとなく言ってみたんだけど。図星だったんだ?」


「まあ…そんな感じ。」


言葉を濁す。
そんなのはアヤカに通用しないのは解ってたけど。


「どうしてそうなったの?」


「いや…」


「言いなさいよ?」


「…はぁ…」