「よし。これやろうか?」


たくさんのゲームカセットの山。
その中から格闘系のゲームをすることにした。

あたしは慣れない手つきでゲームのコントローラーを持つ。


「ヒナ先輩・・・できるの?」


「馬鹿にしないでよね!!あたしはやればできるから!!」


ねえ。笑って。レン。
レンの笑ってる顔が見たい。


「・・・っはは。」


「・・・・・・っ・・・」


・・・笑ってくれた。
いつもの綺麗な笑顔で・・・・・・。


「じゃあ、負けたほうは罰ゲームね。」


「あたし、負けないから。レンにおいしいプリン10個奢って貰うから。」


「んな大口たたいて。負けたら容赦しないからな!!」


レンが笑ってくれる。やっぱいつものレンだ。


「はいはーい。」