「ねえ、ヒナ先輩。」


「ん・・・・・・?」


レンの返事は無い。

でもあたしには余裕の内容に見えた。何を言おうとしているの?
レン。何か言って・・・

何か・・・


「そのっ・・・あの・・・」


必死。誰がどう見たって、きっとそう見えるだろう。


「何・・・・・・?」


口を開くのにどれくらい緊張しただろう。レンは必死。必死すぎて。
レンはきっとあたしが口を開く以上に緊張しているんだと思う。


「あの・・・・・・」


「うん・・・・・・」


なぜか緊張。

2人とも。


「俺・・・・・・」