「わたしはなあ、レンくんにひどいことをしてしまったんだよ…」


「レンから聞きました。
でも、それは酷い事なんかじゃないです。

レンも解ってます。」


「…ヒナちゃん…

レンは嫌だと思うけど、もう一度一緒に住みたいと思うんだ。
もう、過去は見ないことにしたよ。」


「レンは、嫌なんかじゃないですよ。

おばあちゃんのためを思って離れたんですもん。」


「…そうか…」


またにこっと笑ったおばあちゃん。


「レンくんは、いい女の子捕まえたなあ…」


「や…そんな…」


「ヒナちゃんとレンくんの結婚式が早くみたいなあ…」


「えっ…」


あたしは一瞬にして顔が真っ赤。