「俺が3歳のときに両親が死んで…
最初はおばあちゃんと暮らしてた。
でも…
俺が大きくなるにつれ、おばあちゃんは悲しそうな顔をするようになったんだ。」
「…なんで…」
「…中1になったときに、学校から帰ってきた俺を見て泣いたんだ。
なんでかきいたら、
俺のお父さんに似すぎて。
思い出すから。
って。
それで俺は1人暮らししたいって、おばあちゃんに言ったんだ。」
「……」
「おばあちゃんはなにも言わなかった。
むしろ、俺と離れることを望んでいたのかもしれないな。」
「…そんなことっ…ないっ!!」
あたしは結構大きな声を出していた。

