――― 「ヒナー!!」 そして日曜日。 レンがあたしの家に迎えに来た。 「おはよー… って。え? タクシー!?」 「うん。 ほら、早く乗って!!」 「あ、うん。」 タクシーなんて乗って、どこへ行くんだろう。 「…ヒナ…」 「ん…?」 「なんでもない。」 そう言ってレンはきゅっとあたしの手を包んだ。