「…ねえ…ヒナ。」 「ん?」 「今度の日曜日、一緒に来て欲しいところがあるんだ。」 「うん。」 一瞬、レンの顔が暗いように感じたけど、 気のせいか。 って。 このときはそう思ってた。 まだ知らないあたしはわくわくしてたんだ。 レンの痛みをまだ知らなかったあたしは。