「レンはユイのものなの。それをなんでアンタなんかに…」
「ちょっと待ってよ!!あたし、何もレンに…」
「……何言ってんのよ。キスしたくせに。」
―――なんで知ってるの…―――
どうして?
「ユイが見てないとでも思う?
小学校の頃からずっとレンのことだけ見てた。
夏祭りだってそうじゃん!!
レンがいなくなったと思ったら、アンタと走ってるし…
そのあとは見失ったけど。
…とりあえず、もう近づかないで!!」
「それは…」
口止め…だってあるし…
あ、でももう必要ないんだ。
もう、ヒロのことは好きじゃないから。
ううん。
本当はそんなことじゃなくて、ただ傍に居たいの…―――
「キーンコーン……」
予鈴が鳴ってしまった。
「もうこれ以上、絶対に近づけないから!!」
そういってユイちゃんは走っていってしまった。

