―――放課後になってもアヤカの言っていたことが頭から離れない。
もしかして、その子ってレンの好きな子…?
違うよね?
「ヒナ先輩。」
「緋崎……と…??」
レンのトナリには、髪の毛を二つにむすんでいるちーこいかわいらしいこがいた。
「あ、はじめましてっ!!ユイですっ!!」
「…あ、どうも。えーと…」
「ヒナ先輩ですよねっ?」
「あ、うん…」
…ユイ…って子はレンの腕を組んでいた。
「ってかユイ。いい加減離せよ。」
「えー。なんでえー。ユイ、レンがいないとつまんなあい。」
…こ…この子…
もしかしてアヤカの言ってた…子だよね?
「…緋崎。今日はどうするの?」
「あ、ごめん。ヒナ先輩。今コイツ帰すから…
ほら。ユイ。お前は帰れ!!」
「えー…」
「えーじゃなくて。」
「2人っきりで何するの?」
ちょ…なにこの子…本当に…―――
「…っ…何も…別に2人じゃなくてもいいんだけどね…
ねっ…緋崎?」
「あ…ああ。」
ユイちゃんは大きな目でこっちを見た。

