「離して。」 そう言ったら、レンが近くに居ることが気づかれそうだったから、言えなかった。 「ちょっとー…もう少しで順番まわってくるよー…」 レンに聞こえるくらい、わざと大きな声で話す。 「いいから…まわってくるまで…離さないから…。」 ヒロが… 気づいてるような気がした。 あたしがレンを求めていること。 レン… 早く気づいて… あたしをヒロから奪って。 お願い…――― こっちを向いて…