「もー…、これ以上、いそうな場所わかんないよ…。」


2人できた記憶のある場所は

全部走り回った。


気がつけばあたりは薄暗くなっていて

あちこちでイルミネーションが光っているのが見えた。


「もー疲れた。1回休憩しよ。」


寒いけれど、走っていたから体感温度的にはそうでもなく

私は街から一本外れた

川べりにある公園のベンチに座った。