「瑠依ーーっ、助けてーーっ。」

「どーしたん、鈴。」

「数学がーー、わからんーーっ。」

「…、百合、頼んだ。」


私は、百合の肩をぽんっと叩いた。


「え、あたし?」

「だって、百合のほーが教えるのうまいっしょ?」

「や、でも…。」