ピピーピピー.ピピーピピー.




パシッ







「っうるさいなー…」







重い体を起こしてカーテンを開ける。




今日も晴天。それを見て大きくあくびをする。









「彩ーーーー、降りてきて。朝ごはんだよーーー!」







「はいはい。わかったよー」








1階に降りて洗面所で顔を洗い目を覚ます。








「おはよーーー…ってママ!なんか化粧濃いよ⁈どうしたの⁈」







「あらーーー、急いでたからかしら。だって今日は彩の高校の入学式よー。せっかくだから少しでも綺麗に見えたいじゃないのー」








ママのいつまでも美しく見せたいっていう気持ちには感激します。

けど!!!!あんまり化粧濃くてもね⁈ってか濃過ぎだから!!!!!









「えええええ、とりあえずもう少し薄くしなよーーー笑。朝ごはん食べちゃうね。あ、パパおはよ!じゃあ食べるねー、いただきまーーーす。」




オレンジジュースを一杯。




朝食を済ませて、制服に着替える。









高校の制服に憧れて勉強頑張ったんだよなー。







ローファーを履いて身支度完了。








「それじゃあ、行ってくるね!また後で!」







「はーい。気をつけるのよー」










玄関のドアを開けると眩しい朝の太陽が暖かく、





春のやや冷たく暖かい風が吹き抜ける。






あたし、倉内 彩(くらうち あや)は高校生になります。