泣くな。 と父親は私達に向かって怒鳴った 母親はただただ泣いていた。 髪の毛を掴まれ、お腹を膝で蹴られても 声はあげずに静かに泣いていた。 痛々しいその記憶は消えることは無かった でもね、お兄ちゃんと弟が居たから 男性恐怖症になんてならなかった。 父親も大好きなままで 憎む対象じゃなかった