「んで?次は、チビ華ちゃんだな!」
また、チビって!私そんなに小さい?普通だよね?
「だからチビじゃないから!162cmもあるからね!」
「いや、チビだろ。俺、179cmだからな?17cmも違うぜ?」
もう!なんで、さっきから新山くんはこんなに突っかかってくるの!ていうか…
「そんなに身長高いの?!すごいね!」
自己紹介なんて忘れて、そんな話をしていたら菜穂が割って入ってきた。
「ほら、二人とも!自己紹介忘れてない?」
「あ、えっと。私は、東原華。よろしくね」
「東原華って、名前なげぇな!めんどくさいから華でいいよな?」
まって、こんな感じのやりとりさっきもやった気がする!デジャヴ?!
「おい、晋哉!俺と同じこと言ってんじゃねーよ!」
「え、まじ?」「まじまじ」何ていう二人のやりとり。
あ、海斗とやったのか、なるほどね。
「えっと、俺は新山晋哉。華って呼ぶから、もしくはチビ華って呼ぶ。だから晋哉って呼んでもいいぜ?」
「チビ華やだし!しかも、なんでそんな上から?!」
それから私たちは、先生が来るまでずっと、ギャーギャー言い合っていた。
ムカつくこともあるけど、なんか楽しいな。
「…ねぇ、海斗。この二人って初対面だよね?」
「お、おう。たぶん…。」
「仲よすぎでしょ。」
なんて、二人が話していることは、もちろん知らなかった。

