それから、なんとか遅刻せずに学校に着くことができた。私は下足に貼ってあるクラス分けを見て、自分の教室に向かった。



1年4組27番。んー、知り合いがいないからクラス分けもそんなに楽しくない!



そんなことを考えながら教室に入り、黒板に貼ってある座席表の席に着いた。



ん〜、後ろから3番目すっごい微妙だな。それに、男の子に囲まれてる!なにこれ、ダメだ!女の子の友達が作れない!



そんなことを考えていたら、後ろの爽やかそうな男の子が話しかけてきた。



「ねぇ、キミ名前なんてゆうの?」



「えっと、東原華です。」



なんか、思わず敬語になっちゃった!



「東原華って名前長いな。めんどくさいから華でいいよね。俺は、氷室海斗!んで俺の後ろのこいつが、船山菜穂!よろしくね!」



な、なんか、爽やかそうだとおもったら、めっちゃチャラくない?



「よ、よろしく!えっと氷室くんと菜穂ちゃん!」



「いやいやいや、海斗でいいよ!」と楽しそうに言うひむ、いや、海斗君の後ろから、ひょこっと顔を出して



「そうだよ、私も菜穂でいいよ!華、よろしくね!」


と言ってきた菜穂は、切れ目の鼻筋が通ったものすっごい美人さんだった。



え、すっごい綺麗!美人!大人だな〜。



「よろしくね!菜穂、海斗!」



学校に来てすぐ、私は2人も友達ができた。