今日は、これから私が通う福陵高校の入学式。
「華〜!準備できたの〜?」
華っていうのは私、東原華。目はタレ目だから、可愛いね。なんて言われたかったけど、華は鼻が高いから大人顏〜なんて、よく言われるんだよね。
それって老けてるってこと?っていっつも思うんだけど。
私は「大丈夫〜!出来てるよ〜!」と言って階段を駆け下りた。
リビングには、さっき私を呼びかけてたお母さんが朝食を作って待っていた。
「わっ、今日はサンドイッチなんだね!」
「コンビニで買ったやつだけどね。でも華、本当に大丈夫??福高には同じ中学の子、1人もいないんでしょう?」
そう、私が行く福高には、あっ、福陵高校のことで、同じ中学の子がいないんだよね。
私は、そんなの大丈夫でしょ!っていう感じなんだけど、お母さんがすごく心配してるんだよね。
「大丈夫だって!!友達作ってくるからね!じゃあ、行ってきまーす!」
そろそろ時間がやばいかな、と思った私は、駆け足で家を出た。

