「え、翔!何するのっ」
「............いや、やっぱりいいや」
「へ?」
翔は私から離れ荷物を持つ。
そしてくるりと私の方を見る。
「天然ちゃんにキスしたら
どうなるか知りたかったって
気持ち。」
「............な、な、なにそれ!!
もーーーーっ!」
笑っている翔と私は
そのまま屋上を後にした。
気持ち、だなんて言うから
てっきり....................
『好き』
................え?
................もしかして
私の心臓がドキドキしてたのって........
翔が好きだから....................?
な、訳ないよね!!
「おーい、いくぞ?」
うん、絶対違う。
だって私は........あの男の子しか
好きじゃないんだから。

