暗い暗い夜の森の中。



虫とりに夢中になり時間を忘れ

道にも迷ってしまった。






虫の鳴く声が響き

風で揺れる木の葉が音をたて

私は一人で泣きながら歩いていた。






6,7歳くらいの私は

ああ、死んじゃうのかなとか

思ってたのを覚えてる。






そんな時見つけた小さな小屋。



何故か分らないけど、私は

その小屋に入って行ったんだ。





屋根が壊れて穴があき、

壁の板は所々無くなっている。




それでも私はその小屋の中に入り

床に座り込んだ。