宮野が少し遅れて教室に入ってくると、神埼たちグループの黄色い声。
ただ宮野を見ただけでそのテンションーーすごいな。
宮野は悲鳴にも似たその声を気にも止めずにあたしの後ろの席に座る。
何か後ろから視線を感じるような気もするけど、気のせいだよね。
「木下」
ーーどうやら、気のせいじゃなかったみたいだ。
神埼たちがいる前であたしに話しかけてほしくないのに。
「はい?」
「おれ協力してやってもいいけど」
宮野の方を振り向こうとしないあたしの背中に淡々とそう言う。
「何に?」
後ろを向くと、宮野はにっこりと微笑んだ。
「木下が好きな人とつきあえるように」
「だ、だからあたし今好きな人いないって」
何で今ここで、その話を蒸し返そうとするのよ。
だから神埼たちがこっちを見てるんだってば。
ただ宮野を見ただけでそのテンションーーすごいな。
宮野は悲鳴にも似たその声を気にも止めずにあたしの後ろの席に座る。
何か後ろから視線を感じるような気もするけど、気のせいだよね。
「木下」
ーーどうやら、気のせいじゃなかったみたいだ。
神埼たちがいる前であたしに話しかけてほしくないのに。
「はい?」
「おれ協力してやってもいいけど」
宮野の方を振り向こうとしないあたしの背中に淡々とそう言う。
「何に?」
後ろを向くと、宮野はにっこりと微笑んだ。
「木下が好きな人とつきあえるように」
「だ、だからあたし今好きな人いないって」
何で今ここで、その話を蒸し返そうとするのよ。
だから神埼たちがこっちを見てるんだってば。
