「……で、おれがいても問題ない?」
「うん。成宮くんは宮野に来てほしいんだろうし」
口にしてから自分の口調が冷たいことに気づいた。
宮野にやつ当りしちゃうとか最悪だ。
「ごめん、言い方きつかったよね」
「……や、なんかおれも木下追いつめるような言い方して悪い」
「キスしたことは?」
「…………」
(だんまりですかーー)
電話越しにため息をつくと、宮野が笑った。
「木下とこんな話したの初めてだな」
「話そらそうとしてる?」
「おれキスしたこと謝らねぇよ」
「な、何で?!」
「おれと仲良くしたいってウソつくのがいけないんだよ?」
急に甘い声になった宮野に思わずどきりと心臓が跳ねる。
「おれと仲良くするっていうのはそういうことだから」
電話越しに囁かれるように言われ、まるで今、横に宮野がいるような気にさせられてしまう。
「あ、あたしのファーストキスだったんだからーー!」
このドキドキがを気づかれたくなくて、ずっと言いたかった言葉を言い捨てた。
通話終了ボタンを押し、しばらくスマホとにらめっこする。
(あ、ファーストキスだって暴露しちゃった)
やっぱり宮野と話すとろくなことがない。
「うん。成宮くんは宮野に来てほしいんだろうし」
口にしてから自分の口調が冷たいことに気づいた。
宮野にやつ当りしちゃうとか最悪だ。
「ごめん、言い方きつかったよね」
「……や、なんかおれも木下追いつめるような言い方して悪い」
「キスしたことは?」
「…………」
(だんまりですかーー)
電話越しにため息をつくと、宮野が笑った。
「木下とこんな話したの初めてだな」
「話そらそうとしてる?」
「おれキスしたこと謝らねぇよ」
「な、何で?!」
「おれと仲良くしたいってウソつくのがいけないんだよ?」
急に甘い声になった宮野に思わずどきりと心臓が跳ねる。
「おれと仲良くするっていうのはそういうことだから」
電話越しに囁かれるように言われ、まるで今、横に宮野がいるような気にさせられてしまう。
「あ、あたしのファーストキスだったんだからーー!」
このドキドキがを気づかれたくなくて、ずっと言いたかった言葉を言い捨てた。
通話終了ボタンを押し、しばらくスマホとにらめっこする。
(あ、ファーストキスだって暴露しちゃった)
やっぱり宮野と話すとろくなことがない。
