松田 陽汰side
「陽汰.....。な、なーんてね」
俺は部活帰り、矢城が部活から帰るところを見つけ声をかけようとした。
が、しかし矢城の独り言を聞いてしまった。
『陽汰』
確かに俺の名前を呼んだ。
急に恥ずかしくなって曲がり角に行って身を隠した。
顔が熱い。きっと俺、今顔が赤いだろうな。
まだ矢城はなにかブツブツ言っていたけど今の俺には耳に入らない。
俺、いつも矢城にドキドキさせられてるよな...。
なんか、悔しい(笑)
仕返ししてやる。
"月葉ー、明日の持ち物ってなんだったっけ"
極ふつーに送った。
冷静に見えるが内心ヒヤヒヤしている。なんて帰ってくるのかな。なんて考
えてたりした。
返ってきたのは冷静な返事。
でも俺はわかっていた。矢城がテンパっていることを。(笑)
月葉.....。
明日から頑張ってみるか。
そう決意して体を休めた。
―翌日ー
朝練のためいつも早く登校している。
すると玄関前にある水道のところで、やし....月葉を見つけた。
誰かと喋っているようだ。隣を見ると見たことのないやつがいた。
やけに親しげにしている。
その知らないやつの隣には野球仲間の朔埜がいた。
朔埜は何気に月葉と仲が良く月葉のことを色々と教えてもらっていた。
知らないやつがあっという顔をして月葉の頭を撫でて走っていく。
俺と目が合い相手は微笑んで少し頭を下げた。
すると月葉が俺に気づきおはよって笑って手を振ってくれた。
「あっ、陽汰じゃーん。おっせぇよ!」
なんて朔埜に肘でつつかれる。
「朔とまっちゃんは相変わらず仲が良いね」
と月葉が笑う。
じゃあ、そろそろ行くねっと月葉はその場を離れた。
すると朔埜が一生懸命になって上履きを履いている月葉に言った。
「そーいえばさぁー、河井さんが今日早めに来いって言ってたぞー。」
「んー??銀がなにぃー??」
「河井さんが今日早めに来いって言ってたぞーっ!!」
「りょーかーいっ!って伝えといてー!」
醜いなにかが胸のどこかでちらつかせる。
「....河井銀って気になるだろ?」
シンっとなった玄関で朔埜がそう呟いた。
「赤崎高のやつだろ?ジャージがそうだったし」
ちょっと強めに答えた。
「高3でサッカー部のキャプテン。サッカー部のマネだから仲良くなったん
だろうな」
朔埜は色々と鋭い。
「なあ、これってヤキモチだと思う?」
「もちろん。」
......即答された。
やっぱりそうか....。俺、本当にあいつのこと好きなんだ。
雑念を追い払うためにグランドを5周した。
朝練を終えて教室に向かった。
一番に目に飛び込んできたのはやっぱり月葉。
俺に気づいたのか月葉は優しく微笑んでお疲れさまって。
同じクラスなんだなって改めて実感した。
ぼーっとして突っ立っていると、後ろから頭を軽く叩かれた。
「きょ、京ちゃん!?びっくりしたぁー....」
「そこに突っ立ってると邪魔になる。」
相変わらずの真顔で俺にそう言った。
席に着くと同時にHR開始のチャイムが鳴り響いた。
夏はやっぱり暑い。教室なんか人がいっぱいいるから蒸れている。
ふと月葉を見ると暑そうに下敷きをパタパタしながら後ろを向いて山野と
喋っていた。
京ちゃんに注意されて慌てて前を向いて、また後ろ向いて困ったように笑っ
た。すると俺と目が合った。
恥ずかしそうに笑った月葉を見てバーカとからかった。
そしたら月葉がお前もなって口パクしてきて。
可愛いなって思って笑った。それを見て月葉も笑う。
その笑顔、俺だけに見せてよ。
「陽汰.....。な、なーんてね」
俺は部活帰り、矢城が部活から帰るところを見つけ声をかけようとした。
が、しかし矢城の独り言を聞いてしまった。
『陽汰』
確かに俺の名前を呼んだ。
急に恥ずかしくなって曲がり角に行って身を隠した。
顔が熱い。きっと俺、今顔が赤いだろうな。
まだ矢城はなにかブツブツ言っていたけど今の俺には耳に入らない。
俺、いつも矢城にドキドキさせられてるよな...。
なんか、悔しい(笑)
仕返ししてやる。
"月葉ー、明日の持ち物ってなんだったっけ"
極ふつーに送った。
冷静に見えるが内心ヒヤヒヤしている。なんて帰ってくるのかな。なんて考
えてたりした。
返ってきたのは冷静な返事。
でも俺はわかっていた。矢城がテンパっていることを。(笑)
月葉.....。
明日から頑張ってみるか。
そう決意して体を休めた。
―翌日ー
朝練のためいつも早く登校している。
すると玄関前にある水道のところで、やし....月葉を見つけた。
誰かと喋っているようだ。隣を見ると見たことのないやつがいた。
やけに親しげにしている。
その知らないやつの隣には野球仲間の朔埜がいた。
朔埜は何気に月葉と仲が良く月葉のことを色々と教えてもらっていた。
知らないやつがあっという顔をして月葉の頭を撫でて走っていく。
俺と目が合い相手は微笑んで少し頭を下げた。
すると月葉が俺に気づきおはよって笑って手を振ってくれた。
「あっ、陽汰じゃーん。おっせぇよ!」
なんて朔埜に肘でつつかれる。
「朔とまっちゃんは相変わらず仲が良いね」
と月葉が笑う。
じゃあ、そろそろ行くねっと月葉はその場を離れた。
すると朔埜が一生懸命になって上履きを履いている月葉に言った。
「そーいえばさぁー、河井さんが今日早めに来いって言ってたぞー。」
「んー??銀がなにぃー??」
「河井さんが今日早めに来いって言ってたぞーっ!!」
「りょーかーいっ!って伝えといてー!」
醜いなにかが胸のどこかでちらつかせる。
「....河井銀って気になるだろ?」
シンっとなった玄関で朔埜がそう呟いた。
「赤崎高のやつだろ?ジャージがそうだったし」
ちょっと強めに答えた。
「高3でサッカー部のキャプテン。サッカー部のマネだから仲良くなったん
だろうな」
朔埜は色々と鋭い。
「なあ、これってヤキモチだと思う?」
「もちろん。」
......即答された。
やっぱりそうか....。俺、本当にあいつのこと好きなんだ。
雑念を追い払うためにグランドを5周した。
朝練を終えて教室に向かった。
一番に目に飛び込んできたのはやっぱり月葉。
俺に気づいたのか月葉は優しく微笑んでお疲れさまって。
同じクラスなんだなって改めて実感した。
ぼーっとして突っ立っていると、後ろから頭を軽く叩かれた。
「きょ、京ちゃん!?びっくりしたぁー....」
「そこに突っ立ってると邪魔になる。」
相変わらずの真顔で俺にそう言った。
席に着くと同時にHR開始のチャイムが鳴り響いた。
夏はやっぱり暑い。教室なんか人がいっぱいいるから蒸れている。
ふと月葉を見ると暑そうに下敷きをパタパタしながら後ろを向いて山野と
喋っていた。
京ちゃんに注意されて慌てて前を向いて、また後ろ向いて困ったように笑っ
た。すると俺と目が合った。
恥ずかしそうに笑った月葉を見てバーカとからかった。
そしたら月葉がお前もなって口パクしてきて。
可愛いなって思って笑った。それを見て月葉も笑う。
その笑顔、俺だけに見せてよ。
