倒れた次の日私はすぐに病院に行った。

やはり病気が進行しているため明日から入院することになった。

そして直射日光には気を付けるように言われた。

家に帰って入院の準備をする。

もし今日苦しくなったらどうしよう。

今日倒れたらどうしよう。

ミルキーは?どうすればいいの?

親がいないってやっぱり大変なんだな。

昼過ぎになり桜からLINEがきた。

『大丈夫?今日お見舞い行くね!』

桜が心配してくれていて少し嬉しかった。

『ありがと。家どこかわかんないでしょ?公園で待ち合わせしよう』

『平気なの?』

桜にしばらく会えないから今日できるなら会えるなら長く一緒にいたい。

そう思って3時に会う約束をした。

公園に着くと桜は木の下のベンチで座ってスマホをいじっていた。

すると桜が私に気づき可愛らしい顔がくしゃっと崩れて幼い笑顔が咲いた。

「月葉ぁー!寂しかったよぉー!」

そういって私に抱きついてきた。

私もぎゅっと抱き締め返す。

「暑いからうちに行こう?すぐそこだし」

桜を家に案内する。

すると私の家を見て桜の目が輝いた。

「おっきぃー!きれー!お庭広いー!」

なんて言ってはしゃぎまくってる。

「オレンジジュースでいい?」

「うん!ありがと」

私はそっとテーブルにジュースを置いた

「あのね、桜」

「.....どうしたの?」

雰囲気を察したのか桜は少し表情が曇った。

「私、入院することになったの。」

そう言うと桜は眉を下げ泣き出しそうな顔をした。

「病気....だったの?」

「うん。でね、しばらく家に帰れないからミルキーを預かってもらえないか

な?うちの親、単身赴任中でいないからさ」

「それはもちろん。でも月葉がいなくなったら私、寂しいよ....」

「うん、ごめん。陽汰にお願いしとくからなるべく陽汰と一緒にいて?」

「わかった....。私、月葉しか親友にしないからね!」

「なにそれ、嬉しい(笑)」

桜が友達を作ったりとかするのは苦手なのはよく知ってる。

そんな中で一人にするのはちょっと私も心配だけど桜なら大丈夫かな。

「ごめんね桜。」

「ううん、月葉が早く良くなれるように祈ってる。」

寂しそうな笑顔でそう言ってくれた。

そして桜にミルキーを預けて桜は帰った。

誰もいなくなった家がとてもとても寂しくて怖くて心の奥底でとても大きな

不安が私を襲ってきた。

私の病気は治らない。必ず皆より早くこの世を去る。

それがいつなのかはわからない。明日かもしれない。今日かもしれない。

それなら1日1日を大切に生きていかなくちゃ。

悲しんでる暇なんかない。後悔しない日々を大好きな人たちと過ごしたい。