☆同盟結成⁉︎

〜颯太side〜

澪花から壺田を取って
廊下へ出てきた俺は
さっそく、遠足の班のことを話した。

「壺田」

「……」

「おい、壺田!」

「なに？…」

「ちょっと手伝ってくれねーか？」

「だから、なにを?
私をこんなとこまで連れてきて…
私早く帰りたいんだけど。」

「頼みがあんだよ」

俺は吐き払いをしてから、

「俺をアイツと同じ班にしてくれ」

「え?…ふぅーん。
アイツって誰のことかな?」

壺田は悪い笑みを浮かべて聞いてきた。

絶対俺で遊んでやがる。
でも、今は素直になるしかない。

「……ぉか…だよ」

「え？なんて？」

「俺を澪花と同じ班にしてくれ」

「あー、そうゆうこと」

てか、壺田のやつ分かってて聞いただろ
と思いつつ、俺は

「おう」

と答えた
しかし壺田は、

「なんで私が入谷の手助けしなきゃ
いけないの？
男なら自分でなんとかしなよ！」

と言ってきた。
確かに壺田の言うことは正しい。
誰かの助けがないと
なにもできないなんてすっげぇ情けねぇ

だけどこのままじゃ
本当になにもできないまま
終わってしまうかもしれない。

だから俺は

「そこをなんとか頼む。
なんでもするから！」

と頭を下げて言った。
すると壺田は

「なんでもって例えば？」

「お前クラスに気になってる
奴とかいねーの？」

「い、いるわけないじゃん！」

「本当にか？」

「いたらどーなるって言うの？」

「俺がそいつ誘って同じ班になれたら
なーって思っただけ」