10年後

お盆も終わり、夏の終わりが近付いている。
私は相変わらず週末はクラブに行き、恭ちゃんと遊んでいた。
たまにエリさんも来ていて、たわいもない話で盛り上がっていた。


変わった事は、恭ちゃんと電話する回数が増えた事。
ただ恭ちゃんの電話は遊びに誘う時だけ。
長電話はしない。
私が断れば電話はすぐに切れていた。









もう少しで晃と出会って1年が経つ。
私たちは同じ日に産まれ同じ血液型を持っている。

晃は私のことを忘れたんだろうか。
晃は彼女が出来たんだろうか。
晃は元気なんだろうか。

私は、最後に『愛している』と言った晃のまっすぐで輝いた瞳に縛られたままだった。







会いたい。声が聞きたい。抱き締めて欲しい…
晃が好きなんだ。






辛い。苦しい。
どうしようもなくて涙が零れた。




夏の終わりが近付くにつれて、外に出れなくなってしまった。



晃がいなきゃダメなんだ。
晃じゃなくちゃダメなんだ。







お願いだから、晃に会わせて。
もうそれだけでいいから。
お願い…



同じ日に産まれ同じ血液型を持っているとゆう事も離れているとゆう事実も全て本物だった。


晃と出会った夏の終わり。海風が冷たかった。