10年後

私たちは深く繋がっていた。


晃を大切に思えば思うほど、私たちは特別なんだと思えた。



誰にも分からない。
誰にも止められない。
誰も入れない。
誰も壊すことは出来ない。


そんな思いが私たちにはあった。




同じ日に産まれ同じ血液型を持つ私たちはいつだって相手をそして自分自身を大切にした。



だからこそ、晃が寂しくないよう、悲しくないよう、傷付けないよう。


大切に、大切に思い合っていた。




誰にも分からなくていい。
誰も知る必要はない。


私たちだけ。
そう。
私たちだけしかいなかった。



2人だけ。
ずっと2人だけ。


深く、深く…






晃のまっすぐで輝いた瞳。









どうして…


どうして、なくなっちゃったんだろう。


どこに置いてきたんだろう。



どうすれば…



どうすれば、また戻れるの…








分からない。
何も分からない。






何も分からないし、何も見えない。












だけど、晃…








お願いだから、笑っていて。