『恭ちゃん…久し振りだね。何してるの?』
どうして。
どうしていつも私を見つけてくれるんだろう。
『いるかなと思って来てみた。そしたらいた!』
『…ってゆうのは嘘!今からクラブ行くとこ!』
恭ちゃんは笑っていた。
『そっか。私は今から帰るとこなの。それじゃ。』
そう言って私はまた歩いた。
振り返ってはいけない。
私と恭ちゃんはもう過去の人だ。
『待って!』
振り返ると恭ちゃんが笑っていた。
息を切らせながら。
いつかの夏の始まりと同じ。
恭ちゃんが笑っていた。
ポケットの携帯が鳴っている。
私は振り向く。
だけど、もう笑えない。
『ごめんね』
そう告げ、私は歩いた。
着信は晃からだった。
ハートマークはまだつけたままだ。
『もしもし?』
いかにも体調が悪そうな声で電話を取る。
『今どこ?美香ちゃんから帰ったって聞いて…今どのへん?俺も帰るから。』
晃も笑っていなかった。
何かを感じ取ったのかもしれない。
だけど、何も聞かれたくなかった。
明日はお互い休みの日だ。
初めて憂鬱に感じた夏の始まりだった。
もうすぐ暑くなる。
でもその前に必ず雨が降る。
雨が全てを滲ませ、そして誤魔化す。
始まりの前には必ず何かが待っているんだ。
どうして。
どうしていつも私を見つけてくれるんだろう。
『いるかなと思って来てみた。そしたらいた!』
『…ってゆうのは嘘!今からクラブ行くとこ!』
恭ちゃんは笑っていた。
『そっか。私は今から帰るとこなの。それじゃ。』
そう言って私はまた歩いた。
振り返ってはいけない。
私と恭ちゃんはもう過去の人だ。
『待って!』
振り返ると恭ちゃんが笑っていた。
息を切らせながら。
いつかの夏の始まりと同じ。
恭ちゃんが笑っていた。
ポケットの携帯が鳴っている。
私は振り向く。
だけど、もう笑えない。
『ごめんね』
そう告げ、私は歩いた。
着信は晃からだった。
ハートマークはまだつけたままだ。
『もしもし?』
いかにも体調が悪そうな声で電話を取る。
『今どこ?美香ちゃんから帰ったって聞いて…今どのへん?俺も帰るから。』
晃も笑っていなかった。
何かを感じ取ったのかもしれない。
だけど、何も聞かれたくなかった。
明日はお互い休みの日だ。
初めて憂鬱に感じた夏の始まりだった。
もうすぐ暑くなる。
でもその前に必ず雨が降る。
雨が全てを滲ませ、そして誤魔化す。
始まりの前には必ず何かが待っているんだ。
