10年後

それからとゆうもの、恭ちゃんも、私も、お互いをもっと大切にした。


疲れていても必ず連絡を取り合ったし、時間が許す限り、多くの時間を一緒に過ごした。

だけど、一度感じた大きな壁はやっぱり壊せない。
2人の壁は壊せないままだった。







忙しく働く女
勉学に励む男








変わっていた。
初めて会った2人には戻れなかった。



もう夏が始まる。
社会に出た私は夏休みとゆうものがない。







『夏休み、大学の友達と旅行に行くんだ!』
恭ちゃんは笑っていた。
『仲良い男友達と2泊3日。暑いのに男ばっかりじゃ、余計暑いだろ!って言ったんだけどな〜』


返事をする気にもなれなかった。

『そうなんだ。』
とだけ返し、恭ちゃんを見つめる。



確信した。
恭ちゃんと私は別々のところにいる。
恭ちゃんもそう思ったに違いない。




『もう無理かも…』








そう言ったのは私だった。
恭ちゃんをまっすぐに見つめた私だった。








夏が始まる。