それを言ったのは夏葉だった。



「えっ!?」

思わず声が漏れる


「先生聞いてくださいよ〜翠が先生のこと好きなんだって〜」









うそ









そんなつもりじゃないのに。








私は苦笑いして「もー夏葉やめてよ!」




必死だった。まだよく自分の気持ちわかってないのに勝手に告白されるなんて。




先生、ちがうんです。




先生のことを見たけど先生はそんなことに気づかず「あ、ほんと!?うれしーなー」にこって笑っていった。




すごく嫌だった。これから1年間(中高一貫だから6年間かも)教えてもらうのに入学式から二週間も経たないうちに好きになったなんで思われたくない。






そんなことは思ってももちろん口に出せず、ただ苦笑いをすることしかできなかった。