黒く変色し、不気味に佇む球体――。
「ふっ――――」
「適当リリースっ――」
昼休み終了、12分前――これから戻っても、お弁当を食べられるか微妙な時間――。
諦め8割の心情のりおんが、スラッシュ弾を再びステッキさんの先端に引き寄せ、形容し難い踊りを舞い、「適当」なタイミングで黒いスラッシュ弾をリリースした――。
スラッシュ弾は、物凄い速度で宇宙の彼方に消えた――。
と、なる筈だがしかし、そこはりおん――。
スラッシュ弾は、「またしても」地球方面に向かい、その先には衝突におあつらえな衛星らしき物体が見える――。
『ああぁーーーっ』
リンスロット、キャサリン、シルフィ、ハンセンが、「あの時」のステッキさんと同じ反応で、もう自分達ではどうする事もできなくなったスラッシュ弾の行く末を見守る――。
見守るしかないのだ――。
ひばりは、「自由奔放」なりおんを羨ましそうに眺め、「奴の魔法少女はいつもただ者じゃねえな――」と月下美人は含み、笑う――。
覚悟を決めたステッキさんにとっては、これが「日常」なので、心情は穏やかだ――。



