「さっき、お弁当を食べたいなら防壁を破れって言ったよね、リンス――」
「リ、リンスって、心外ですわ――」
「いや、もう長ったらしいからリンスでいいよ――それとぉ、イギリス出身っ、名門の家柄ぁ、金髪ドリルに御丁寧な言葉遣いぃ――」
「はぁ、キャラが立たないよねぇ――全部、何かしらのアニメや漫画のお嬢様キャラのつまみ食いだもんね――」
「うっ――」
リンスロットの自我に、矢が刺さる――。
「笑ってる場合じゃないよっキャサリンっ――」
りおんが、嘲笑するキャサリンの設定も「同罪」と切り捨て、二人を見上げ、言った――。
「いやいや、わかってるよっ――ひばりだって、大和撫子で清楚で家業を継ぐってなったら、老舗の和菓子屋しかないでしょうがぁっ――」
「これがさぁ、ハゲタカファンドや族議員とか、ケイマン諸島に設立したペーパーカンパニーで会社の利益をマネーロンダリングして私腹を肥やす大企業の一人娘じゃぁ、流行りのコンプライアンス的にどうよって事でしょっ――」
「い、いやぁ私達は別に――なぁ――」
「そ、そうですわね――」
キャサリンとリンスロットの想いが溶け、融合する――。
しかし、りおんは止まらない――。



