「今のは、ボディーに入ったな――」
リンスロットの「口撃」を独特の言い回しで解説するキャサリン――。
どうもキャサリンとハンセンはこの状況、喧嘩自体を楽しんでいる様にも見えるし、リンスロットに上手く乗せられている風にも感じられる――。
「ふっ、さっきから偉そうにご託並べて――ひばりをここまで追い詰めて、自分達は好き勝手やってさぁ――」
「それとさぁ、わたしお腹空いてるんだよ、遅刻寸前で朝、食べれなかったし――」
「だからぁ、昼休み終わるまでに戻ってお弁当を食べたいんだよ――だから、防壁魔法を解除してくれないかなぁ――」
低く蠢くりおんの声――。
「嫌ですわ――どうしてもお弁当を食べたいなら、防壁を破ってごらんなさい――」
自身の優位性を曲げないリンスロット――。
「くっ――くくっ――」
「しゃーーねぇーなっ――」
勢い良く眼鏡を外すりおん――。
「りおん、目付きが――」
自らを責めていたひばりも驚く、りおんの豹変ぶり――。
「やってやんよっ――」
りおんは外した眼鏡を、荒ぶる感情のまま握り潰す――。



