キャサリンが応じ、いよいよ収拾がつかなくなる――。
まだ、完全に「殻」を破ってはいないひばりも、打つ手がなくなり二人に、そして自分に落胆のため息を落とす――。
ひばりとて、リンスロットとキャサリン同様にゴールドスターの称号を持ち、魔法少女としての能力は低くはない――。
が、ひばりはわかっている――如何にゴールドスターといえど、あの二人の実力にはまだ手が届かないという事を――。
故に、その佇まいを利用し、仲裁、審判役を「演じ」二人もひばりに従っていた――。
しかし、今回は違う――防壁魔法まで持ち出して行く手を阻む――それを突破できない自身の「弱さ」――。
落胆の配分は次第に自分に傾き、唇を噛み、月下美人を握る手が震え、瞳から失望の結晶が頬を伝う――。
「ひばりを――泣かせたね――」
「ステッキさんっ、この防壁魔法をぶち破るよっ――」
「りおん、それは無理よ――私でさえ簡単には破れない防壁なのよ――」
ひばりが、声を絞り出し諭す――。
「ひばりの言う通りですわ――ブルースターのあなたが破れる程、ひ弱な防壁ではありませんのよ――」
得意気な表情でりおんを見下ろし、格の違いを説くリンスロット――。



