ひばりの決定に、応えない二人――。
「はぁ――帰りましょう、りおん――」
駄々っ子達を見限り、唸るりおんと降下してゆく仲裁役――。
「ちょっとっ――」
行く手を阻まれたひばりが、声を荒げた――。
防壁魔法――ひばりを苛立たせ、りおんを絶望へと追いやる壁――。
魔法出力抑制があるとはいえ、リンスロットの展開する防壁は強力――。
「くっ――」
ひばりや月下美人が、解除、突破を試みるが、昼休み終了までに解ける安易なものではない――。
「リンスロットさんっ――」
「あの女っ――」
「ひばりも月下美人も、無駄ですわよ――魔法出力抑制など、とっくにわかっていますわ――しかしその事でシルフィを責めたりする程わたくし、器の小さな人間ではありませんわ――」
誰よりも一枚上手――。
そして寛大――。
リンスロットの声質が、気高さと嫌味の境界で危なげな均衡を保つ――。
「何でしたら、午後の授業を早退して続けても構わないのですけれど――そちらの田舎娘さんは如何かしら――」
「面白れぇ――とことんやろうじゃねぇか、こまっしゃくれっ――」



