「昼休み終了まで20分だ、りおん――」
「あぁぁぁぁっ、帰ろうよぅひばりぃ、いや、ひばり様――蘭塾でも何処へでも行くから、がえどうよぉぉーーっ――」
言葉が崩れ、涙目のりおんが縋る――。
りおんも限界、月下美人も「ちぃっ」と舌打ちで、思いを表現する――。
判定は今回も――。
「お二人さん、そろそろ時間ですので、引き分けでいいかしら――」
物腰優しい、ひばりの判定――。
「冗談ではありませんわ――今日こそは決着をつけますわよ――」
「こっちも引く気はないね――そこでシールドばっか張って逃げ腰のこまっしゃくれが帰りたいって言うんなら、勘弁してやってもいいけどなっ――」
「無意味な攻撃と戯れ言を――」
「ふっ――口だけは達者だなっ――」
ひばりの判定を無視して、夫婦漫才の様に攻撃、防御を繰り返す二人――。
「あらあら、困ったわ――」
二人の「幼さ」に視線を落とし、ひばりが言った――。
「あぁーーっだっりぃ――ひばり、りおんちゃんと帰ろうぜぇ、判定は下したんだから後はあいつらの自己責任って事で――」
「でも、これって監理局や鏡花さんには秘密にしているから、公になると色々と面倒な事に――」
月下美人の案にすぐにでも乗りたいが、最悪の事態を考えると意識が、体が動かないひばり――。



