「でも、りおんはどうかな――ぶっちゃけ私にも想像がつかないよ――」
「んまぁ、そこを突いてドミニクは勝負に出た――昼休み終了まで後25分――りおんがひばり同様、何もしなければドミニクの賭けはおじゃんになって損害を被る訳だし、もうベットは終了しちゃってるから、後は結果を待つしかないね――」
アンテロッティは大袈裟に両手を広げ、「神のみぞ知る」と言わんばかりに大きく左右に首を振り、クラスメイト達に覚悟を迫る――。
「リンスロット、負けんなよ――」
「やっちまえ、キャサリンっ――」
「いや、今回もドローでいいよ――頼む、ひばり――」
腹を決めた各陣営の声援に熱と情が絡み、臨界点を超える私欲――。
コステリッツはただ、じっと座り、己を信じる瞳で「演目」を見つめていた――。
ひばりも、「そろそろ頃合いかしら」と勝負の落としどころを探り始める――。
「りおんさんは、今のところどっちが優勢だと思う――」
「い、いやぁ、りおんでいいよ、ひばり様――正直、もうどっちが勝ってもどうでもいいし――」
「あらあら、りおんたらっ――私の事も、ネタ展開以外は、ひばりでいいから――」



